港北区菊名にある「福美湯」は最高のサウナ付銭湯

趣味・娯楽

我が地元にある「福美湯」は最高の銭湯サウナである。

サウナ室内は高温多湿。
5〜6分おきにオートロウリュウが行われるため、常に熱々の体感を実感できている。

熱った身体を15度くらいの水風呂でキュッと。最高の温冷交代浴が味わえ、露天スペースで寛げる。

かれこれ20年以上前から通っているので、当初は良さというか、他と比べた事がなかったから、「福美湯」が普通と思っていた。

小学生の頃、サウナには入らなかったけど、冬の寒空の中露天風呂へ入る開放感は今も鮮明に覚えている。友人とはしゃぎ、大人に静かに入りなさい!と、怒られた事もあった。

月日は経ち、中学3年生になった夏の終わり。部活動も引退し、毎日受験勉強の日々が続いた。身体を動かしていた日々から一転、嫌いな勉強をさせられ、半強制だったから集中も出来ず、形だけ塾に通っていたようなものだった。

子供は大人に強制されて、出来る人と出来ない人分かれるそうだが、自分は一切出来なかった。

今感じることは、あの時間を別の何かにベクトルを向けてインプット出来ていたら楽しかったのにな、っと刹那に感じる。

自分も親になった身だから、いろいろな方向性を見せてあげたい。強制も否定もせず、一緒に成長を楽しむでしょう。

話が逸れてしまった。

時間があれば外走ったりしていたけど、ガァっと汗をかきたかった。

母親に、

「福美湯行って、サウナでも入ってきたら?」と、当時670円を貰って行く事にした。

サウナ自体は知っていた。過去入った記憶もあるけど、これといって印象は無く、『熱かった』くらいのイメージ。

風呂には何度も入っているから、勝手は分かっている。

サウナお願いします!と、番台に座っているおっちゃんに伝え、タオルセットをくれる。サウナ利用の方は、下足の鍵をお預かりしていますの返事もあり、渡した。

タオルとサウナ専用にリストバンドも貰い脱衣所で服を脱ぎ清める。

一発目は露天風呂へ直行し、42度くらいのお湯に浸かる。

上を向くと青空。
『勉強なんかしたくねーーー!!!』

と、大声で叫びたくなった。

どうせ勉強した事、頭に入らないんだから形だけやっている状況。誰もが理解出来る、無意味な日々だった。

良い高校に入って、良い大学行って、有名な会社に入って、、、

なんの意味があるのだろう。

当時から全く理解出来なかった。

親父に、中学卒業したら漁師になりたい。と、言ったこともあった。

テレビを観ていたら、漁師特集が放送されていて、荒波と戦っている漁師の姿がかっこよくみえた。スポーツみたいな戦いで、自分に合っている気がしたから言ってみた。

答えは、
とりあえず高校入っておきなさい、だった。

勇気と行動力があれば、家飛び出してでも漁師になっていただろう。

だが、自分にはそこまでの覚悟は無かった。

親の方針通り、塾へ行って高校受験を受ける事になった。

さっ、サウナ室へ行こう。

重圧の扉を開ける。

広々したサウナ室内には人は居ない。貸切でラッキーと思いながら、どこへ座ればいいのか悩んだ。入って左の下段には4人くらい座れるスペースがあり、右手には上段下段各5人は入る。

とりあえず、右手の下段に座り上段にを背もたれにして座った。

時計は12分計。

大体何分入るのか分からないけど、キツくなったら出よう。

サウナに入った感想。
暑くて、頭がボーッとする。いい意味で、何も考えなくていいから、不思議と嫌な受験勉強も頭から薄れていった。

しばらくすると、汗が出てくる。

最初はじわじわ、斑点のように体からうみ出てきた。そんなの一瞬で終わり、斑点が大きくなって垂れ落ちたら、後は吹き出すように汗で全身がびしょ濡れ。

部活やっていても、短時間でこんな量の汗出たこと無いレベルで驚いた。

同時に、すげえ気持ちかった。身体の毒素が出ている感じもあって、最高!

最初は8分位でキツくなってきたので、サウナ室を出た。

でた直ぐ右手に水風呂がある。本当は汗を流してから入らないといけないのだが、知識不足でそのまま入ろうと水風呂に足を突っ込む。

ギャっ!!

驚く程冷たく、入れない。

こんなの入れる人いるのか?心臓止まるよ、と正直に感じた。

露天スペースに椅子置いて、休憩でもするか。

真夏で外も暑いけど、開放感あって良いな〜。
冬だったら最高に気持ちいだろうな〜。

しばらくボーッとしていると、本当に現実逃避が出来た。

好きな事も嫌いな事も、何もかも忘れさせてくれるくらい解き放たれていた。

時間も忘れ、何分外気浴していたかも分からない。

結局、サウナと外気浴を3往復繰り返し終了。

当時は設置してあった、冷水機の水も冷たくてサウナで干からびた身体には最高の一口。

港北区菊名にある「福美湯」は最高のサウナ付銭湯

それから、高校受験を終えるまでの間、汗かきたい時は通った。

高校生になってからは部活動が忙しく、行く機会がほぼ無くなってしまった。

ただ、他の施設へは行く機会も増え改めて「福美湯」は最高のサウナ付き銭湯なのだと実感する事が出来た。

大人になった今も、実家に帰る度通わせて頂いている。

サウナブームではあるけれど、昔から最先端を走っていた「福美湯」は凄かったという話。さらに、自分のサウナ好きになったきっかけも交えて書いて次第。

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