息子が生後7ヶ月のとき、私のお祖母ちゃん、息子のひいお祖母ちゃんが結核を発病しました。
新生児の時から何度も会いに来てくれたお祖母ちゃんです。
息子が生まれて最初の嬉し泣きは、産院から実家に息子と帰り、すぐに祖母が会いに来てくれたとき。
祖母がそれはそれは嬉しそうな表情で両手で口元を覆いながら息子と対面した瞬間、お祖母ちゃんのその表情を見て私も嬉しくなり涙が溢れました。
息子とお祖母ちゃんが会ったのは里帰り期を除き1月、3月、5月。
お祖母ちゃんは5月に息子と会った数日後に重度の結核で道端で倒れてしまいました。
息子は3月にBCGを打っています。
BCGを打つ前日にも会っていて、感染した可能性が高いのはこの3月。
BCGを打った後うっすら赤くはなっていますが、膿んでいるような赤みはありませんでした。
1ヶ月後には打った直後より赤くなっていたので、コッホ現象は私が見る限りですが、出ていないと思います。
祖母が倒れてから1か月後に保健所から電話があり、直ぐに健診センターに行ってくださいとのことでした。
紹介されたのは東京都千代田区にある「公益財団法人結核予防会 総合健診推進センター」
こちらでレントゲン、ツベルクリン検査、血液検査を行いました。
レントゲン台に大人しく寝転がってくれたので直ぐに撮影が終わりました。
レントゲンの結果だけその場でわかり、肺に影はなく発病はありません。
次に血液検査。
予防接種のように一瞬で終わる注射と違い血を抜くには、数秒じっとしてなければいけません。
先生と看護師さんそして主人が注射を手伝います。
暴れないように主人が息子に馬乗りになって押さえつけます。
先生は「お母さん、かわいそうで見てられないと思うから外でて!」と言われ外で待ってると大きな泣き声が!
小児科じゃないので待合室の方や他の先生方も部屋を覗きに集まってきました、、笑
無事に採血が終わり外に出ることには息子はすぐに泣き止みました!よかった!
血液検査の結果は二週間後だそうです。
次にツベルクリン検査。
これまた注射です。
左腕内側に針で血を出して検査液と混ぜるような検査方法です。
血が固まるまで数分間、抱っこで血がつかないように待機します。
ツベルクリン検査の結果は、48時間後。
2日後の同じ時間に再来院し、ツベルクリン跡をみてもらうと薄い赤い虫刺されのような痕が直径30mmひろがっており、陽性判定を受けました。。
もう悲しくて悲しくて、、
その日はたくさん泣きました。
どうか私に悪いもの全部くださいって心から思いました。
でも、主人には申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、ひいお祖母ちゃんのことを恨んだり一緒に過ごした日を悔やんだりはしていません。
家族なんだもん。ひいお祖母ちゃんがいなかったら私も息子もこの世に生まれていなかったんだから。
ただ、誰かを守るために病院に行ったり健診を受けたりしようと思いました。
発病の検査のため小児総合病院の紹介状をいただき、帰宅後直ぐに電話。
3週間後に検査入院が決まりました。
そして予防内服薬も始めることになりました。
予防内服を飲んでる子は少なくないよとのことでした。
生後9ヶ月
6/29 今日から検査入院です。
やることは、レントゲン、血液検査、CT撮影。
なぜ入院をしなくちゃいけないかと言うと、CT撮影が赤ちゃんには一大事なんです。
食事制限と、プラス寝てる間に撮影をするので、睡眠のコントロールをしなくてはなりません。
(スケジュールを聞いたら泊まらなくてもいいんじゃないかって思ったけど、、)
10時に小児医療総合センター受付に行き、病棟に12時頃入りました。
病棟に入るまで受付に2時間かかりました!
個室に案内され検査の内容を聞き10枚くらい同意の署名をしました!多かった~
入院費は無料だけどミルクや離乳食に1食640円かかります。ミルクでも離乳食でも同じ値段です。
そしてコロナの影響で面会時間は1日3時間まで!
ん?赤ちゃんって24時間付き添いじゃないの?
24時間付き添いが大変って話を聞いたことがあるけど、3時間しか付き添えないってことは息子は個室の病室で一人きりで過ごすんです!!
私が離れても1度も泣いたことがなかった息子ですが、誰もいないのは悲しいみたいで、手続きをしに部屋を出ようとすると初めて去り際に大泣き!!
15分くらいして戻ったら寝ていました。寝ている間を3時間にカウントしてほしくないから、1時間程1階のカフェで過ごし戻ってもまだ寝てた!
計2時間半寝て、レントゲンを撮りに先生がいらしたとき起きて嗚咽の大泣き(;_;)
レントゲンは別の場所へ移動することなく個室の病室の中で行います。
私は病室と廊下の間の二重扉の中で待機。
3分程で終わり近くにいたからすぐに抱っこして、こと時までは私は笑顔でいられたけど、、
その後、1階で待機していた主人とバトンタッチするために部屋をでようとするとまた大泣き!!
主人が入ったときにもまだ大泣きしていたそうで、主人は初めて「代わってあげたい、息子のために死ねるとはこのことか」と感じたそうです。
主人は看護師さんに「ずっとこんなに泣かせておくんですか?」とつい聞いてしまったそう。発病してないと確認できれば保育士さんが来てくれるそうです。
発病して入院ってなったらずっと一人きりで過ごすの!?
最後に授乳するために、また私にバトンタッチ
もちろん主人の去り際も泣き、私が部屋に入ったときは正座で顔をベッドに押し付けていました。息子から漂う絶望感!!
声をかけるとその姿勢のまま泣き出し、頭を撫でると汗でびっしょり。
顔をあげると涙でべしょべしょ、目の周りが赤くなっていて、さすがに私ももう辛くて涙が出てきました。
でもこれは結核や診察には関係なくコロナの影響。
もうアフターコロナが訪れてからこの記事を読んでいる方すみません。
コロナ騒ぎが始まってから1番コロナを憎んだ日でした。
また明日ねと何度も伝えて泣き声に後ろ髪引かれながら病室を出ました。
付き添いができれば、息子が泣かなきゃいけない時間は今日はレントゲンの3分だけだったのに!
夜中ずっと寂しい思いをさせるのは悲しすぎる。朝起きても誰もいなくてまた泣くんだろうな。
9ヶ月にもなると一人にされると泣くんですね。
今まで私がいなくなっても泣かなかったのは誰かいるからであって、誰か一緒にいてくれれば大丈夫だけど、一人はダメなんだ。
小さいの頃って目覚めたとき誰もいないと、もう戻ってこない!って思っちゃいませんでしたか?
誰かが来てくれるって頭にないというか。
誰か来てくれるかな?とさえ感じないみたいな。
また9ヶ月では思わないかもしれないけど、一人きりで入院させるのが本当に辛かったです。
次の日は11時からの点滴を手伝ってほしいから11時に来てくださいとのことでした。
次の日
11時に来てと言われたけど、早く会いたくて8時半に行くと、コロナで面会は10時からとのことで会えず。
10時まで1階のカフェで待って改めて受付に行くと、14時からの検査のときに来てほしいと。
え
さっきとも昨日とも言ってること違う、、
昨日は11時に来いと言われ、さっきは10時と言われ、今14時に来いと言われてる。
昨日は11時からの点滴に付き添ってほしいと言われたと伝えると、点滴はこちらで行いますと。。
ただでさえ昨日何度も大泣きする姿を見て、寝られない夜を過ごし、いっぱい抱き締めてあげようと思って病院きたらこの振り回されよう。
怒りが涙に変わり、面会入り口の自動ドアの前のベンチで泣いてしまいました。
どうか不安な親を安心させてください。。
病院側も検査手順や方針があり、またコロナで何度も対応を変えなくちゃいけなかったのはわかります。
親の気持ちもきっと考えてあげたいと思ってくれているはず。
せめて一貫してもらえれば仕方ないと思える。
どうか安心させてほしい、、
遠くからでもいいから息子の姿が見たい、、
0歳児は24時間付き添いで辛いと聞きました。
24時間付き添いと、1日3時間の付き添いと、どっちが辛いだろう。
1日と1ヶ月では比べられないし、どちらも辛いと思う。
どちらにしても「コロナで、、」ってやつ。
その言葉を聞くたびに、「あ、もうその続き結構です」と言いたくなるし、言わないけどその先の言葉が耳に入って来なくなりました。耳に入れなくないというか。
10時の受付とのやりとりで点滴終わり次第、お母さんの携帯に電話しますと言われ、受付の前のベンチで待ちました。
11時「点滴が採れたので受付してください」と電話がきました。
受付で改めて病棟へ電話してもらいパスをもらってようやく病室へ!!
病室に入る前に担当の看護師さんが今日の流れを改めて説明してくださいました。
最後にもう他にこんな思いをする親御さんがいないようにしてほしいと思い「何度も会える時間が変更になり不安になりました」と言った瞬間また涙が出てしまい、看護師さんは謝ってくださいました。
泣きながら病室に行くと息子と別の看護師さんがいて、息子は座って遊んでいました。
泣いていなくてよかった!!と心から思いました。
まずは11時から12時の1時間一緒に過ごし、13時から15時のCTの時に寝かしつけの為また来てくださいとのことでした。
CTは大人だった簡単で1分間息を止めます。
ただ赤ちゃんはそれができないから、かなりの大事です。
1時間抱っこしながら持ってきたおもちゃで遊び楽しく過ごしました。
私が離れる際は看護師さんが来てくれました。
誰かいれば私がいなくなっても泣いたことがない息子ですが、この時は泣いていました。
辛いけどまた後で。
点滴もしたままなので、引っ張らないように看護師さんが長い時間一緒にいてくれることを願います。
13時から15時は主人が会いに行くことにしました。
13時に部屋に行くと一人で泣いていたそうです。
その言葉を聞いてまた胸が張り裂けそうになりました。
一人の時間さえなければ、息子はこんなに泣かなくてすむのに、、
やはり心が締め付けられます。
病気も検査も関係ない「一人で過ごす」というところで泣かなくちゃいけない。
本当に必要のない涙です。
この時間さえなければ、、!!
きっとこの病院にいる先生たち誰もが無駄な面会時間規制だと思っているでしょう。
この後、眠らせてCTを撮ります。
主人が病室に入ってから眠くなる薬を飲み、無事に寝た!と思ったらベッドに置いてすぐまた起きたそうです。
次は座薬をいれます。
座薬を入れたあと直ぐに排便してしまったそうで、座薬出ちゃったんじゃないかな、、笑
でも座薬で無事に寝て、CTへ!!
主人と合流し1時間後のCTが終わったころに私が病室に行きました。
病室で待っていると、移動式のベッドの上で目をあけて寝転がっている息子がいました。
CT中は寝ていて撮影が無事に終わり、部屋につく前に目が覚めたそうです!
このまましっかり目覚め、水分補給ができれば帰宅できるとのこと。
絶対に帰りたい!!
何分か一緒に過ごしたあと、哺乳類でお白湯を飲ませました。
20mlくらい飲んだところで哺乳類を離してむせたりしないか15分ほど様子を見ます。
8時から断食、12時から水分補給(多分ミルクも飲んでないです)もしていないので、お腹がすいているようで、哺乳瓶を離した瞬間ギャン泣き!
看護士さんは15分後に来るとのことで、点滴したままギャン泣きの息子を抱っこするの至難の技でした!
むせたりせず、無事に目覚めたことが確認できたので、やっと授乳!
私も約24時間授乳していないので、胸はぱんぱん!やっと飲んでもらえました!
「よく頑張ったね(;_;)」とたくさん声をかけながら授乳しました。
そして!もうこの後、結果を教えてもらいます!!
診断の結果「潜在性結核感染症」と病名がつきました。
CT陰性、前回総合検診推進センターで行った血液検査も陰性。
よかった、、
今回の血液検査の結果は一ヶ月後再来院するときに教えてもらえるみたいです。
血液検査には影響しないくらいの結核菌がいるかもしれないとこのとで、予防内服をこれから半年間毎日飲みます!!
一緒に頑張ろうね。
お薬のこと、1か月後の検診のことは、次の記事で紹介します。